楽天の社債に関心があっても、特徴や危険かどうかわからず投資を迷っている人は少なくありません。
楽天グループの社債は、ネームバリューや高利回りの裏で格付け評価や回収順位が危険とされているため、代替投資先も上手に活用すれば順当な資産形成が可能です。
今回は、楽天グループの社債の信用度やリスク、実際の評判から代替投資先まで徹底解説します。
楽天社債は危険?基本情報と概要
まずは楽天社債は危険かどうかの前に、基本情報と概要を見ていきましょう。
楽天グループの社債の概要

楽天社債は、楽天グループ株式会社が発行する債券で、投資家が企業に資金を貸し付ける金融商品。
企業債は一般的に社債と呼ばれ、満期まで保有すると利息を受け取れる仕組みになっています。
100万円から投資できる個人向け社債も発行されていて、詳細は下記の通りです。
| 銘柄 | 第25回無担保社債 |
|---|---|
| 発行日(払込日) | 2025年8月4日 |
| 償還日(満期) | 2028年8月4日(3年) |
| 残存金額 | 1,300億円 |
| 利率 | 2.336% |
| 投資単位 | 100万円 |
| 担保 | 完全無担保 |
| 主幹事証券 | みずほ証/大和/楽天/SMBC 日興野村/三菱UFJモルガン・スタンレー |
楽天グループ社債は、低利回りを凌ぐグループ事業の安定性と短期満期による返済の安心感から、投資家は検討する価値があるでしょう。
楽天社債の発行目的
楽天グループは社債の発行を、事業投資や借入金の返済、資金運用のための調達の手段として活用しています。
企業が社債を発行すると、銀行借入より幅広い投資家から資金を集められるのがメリットです。
過去には米ドル建ての高利回り債券を発行して資金調達した事例もありますが、通常より高い利率が設定されていました。
楽天グループの資金調達は、複数の事業分野への投資や資金繰りを維持・改善するために行われています。
募集対象と条件
楽天グループの社債は、投資単位が1億円の機関投資家や富裕層向けが多い中、証券会社を通じて一般の個人投資家にも販売されています。
楽天証券はもちろん、SMBC日興証券や大和証券など主要な証券会社で購入手続きが可能です。
社債は銘柄ごとに満期までの期間や利率など条件が異なり、発行時に決められた投資単位ごとに債権を購入するためまとまった資金がなければ投資を始められません。
楽天グループが発行する社債の中には、通常の債券のほか、劣後債や無担保社債などリスクが高めの債券も存在しています。
楽天社債が危険とされる理由
次は、楽天社債がなぜ危険なのか、危険と言われている理由を見ていきましょう。
格付け評価が危険
楽天グループの社債に対する信用格付けは、日本格付研究所(JCR)で長期「A-」とされています。
信用格付けが高いほど債務不履行のリスクは低いとされていて、A-は投資適格となるものの、最高水準の安全性ではありません。
【日本格付研究所(JCR)の格付けの定義】
| 格付け | JCRの格付け定義 |
|---|---|
| AAA | 債務履行の確実性が最も高い。 |
| AA | 債務履行の確実性は非常に高い。 |
| A | 債務履行の確実性は高い。 |
| BBB | 債務履行の確実性は認められるが、上位等級に比べて、将来債務履行の確実性 が低下する可能性がある。 |
| BB | 債務履行に当面問題はないが、将来まで確実であるとは言えない。 |
| B | 債務履行の確実性に乏しく、懸念される要素がある。 |
| CCC | 現在においても不安な要素があり、債務不履行に陥る危険性がある。 |
| CC | 債務不履行に陥る危険性が高い。 |
| C | 債務不履行に陥る危険性が極めて高い。 |
| LD | 一部の債務について約定どおりの債務履行を行っていないが、その他の債務に ついては約定どおりの債務履行を行っているとJCRが判断している。 |
| D | 実質的にすべての金融債務が債務不履行に陥っているとJCRが判断。 |
楽天が発行する劣後債などの一部商品では、劣後リスクを反映した「BBB」の評価も多数。
決して高いとは言えない楽天社債の格付けは、債券保有者が企業の信用力を慎重に評価して投資を検討するべきです。
高利回りが危険
楽天グループの社債は、同業他社と比べて利回りが高めの傾向がありますが、利回りが高い=債券の信用リスクも高いと考えて良いでしょう。
国籍などの安全な資産の利回りに対して、社債は債務不履行や流動性・価格変動による損失の可能性がある「リスクの対価」として追加の利回り(リスクプレミアム)が含まれます。
2024年には楽天グループが利回り12%超のドル建て社債の発行を発表し、日本で上場する事業会社が発行したドル債として過去最高を更新したと話題になりました。
高い利回りは投資家に魅力的ですが、リスク要因のひとつとして必ず理解しておくべきです。
回収順位が低い
楽天が発行する社債の多くは無担保債券(担保なし)で、万が一企業が破綻すると担保資産による回収ができないため、元本や利息の回収順位が低い傾向があります。
他の社債に担保を設定しないor設定しても同等の担保を付けると約束する社債間限定同順位特約付きの商品では、同じ発行体の複数の無担保社債の元利金・償還金の受取順位が不利にならないよう調整。
ただし、あくまでも同順位の社債での扱いを保証する特約であり、債務返済全体での優先順位が上がるわけではありません。
倒産リスクが現実化すると保全性は低くなりがちなので、資金に余裕があるなら楽天社債より高利回りでリスクも低い代替投資先も検討しましょう。
楽天社債は危険?投資家の評判
次に、楽天社債は危険かどうか、投資家の評判を見ていきます。
高利回りの評判
楽天グループの社債は基本的に利回りが高めに設定されていて、2025年に発行された劣後債の利率は4.691%で、日本企業の円建て社債の中で最高水準と話題になりました。
楽天グループの信用リスクに対する評価が改善している表れで、投資家からは債務不履行を起こさず償還に応じる金利だろうと評判です。
820億円の発行額に対して、国内外の投資家から最終的に5000億円以上、特に海外からは1200億円を超えるなど需要が拡大。
楽天グループの再建に向けた特にモバイル事業への取り組みが国際的にも一定の評価を得ています。
損失リスクの評判
インフレ率や金利が上昇すると一般的に価格が下落するのが債券の特徴で、債券は発行体による借り入れなので、信用力が低下すると元本が返済されないリスクが高いです。
日本の投資家が円で投資するなら為替変動(円高)により債券価格が実質的に下落するなど、債券全般のリスクは楽天社債でも懸念する評判があります。
発行体が債務不履行に陥らない限り満期を迎えれば元本は戻ってくるため、短期保有や途中売却せずに満期まで持つ計画を立てましょう。
信用格付けの評判
楽天グループの社債は、格付けが「A-」や銘柄によっては「BB」など複数の評価が存在しており、投資家の間でも信用リスクへの関心が高いです。
実際、格付け機関は社債ごとに格付けを変えており、劣後債などでは低めの評価が多く付けられています。
信用力評価に差があるため、楽天社債への投資は発行体の財務状況や事業リスクをしっかり分析してから検討しなければなりません。
楽天社債は危険?投資の向き不向き
次は、楽天社債は危険かどうか、投資が向いている人と向いていない人を見ていきます。
向いている人の特徴
楽天社債への投資が向いている人の特徴は下記の通りです。
- 高利回りの固定収益を重視したい
- 中長期で満期まで保有できる
- 楽天グループの将来性に信頼がある
- ある程度の信用リスクを許容できる
- 多様な資産に分散投資している
楽天社債は、一般的な定期預金などに比べて利回りが高く、満期まで保有すると元本返済と利子受け取りが確実なため、途中解約の予定がない人には向いています。
楽天のビジネスモデルやグループの将来性に前向きな見方ができるのであれば、利回りの高さを活かした着実な収益を見込めるでしょう。
複数の投資先を組み合わせた分散投資をすでに実施しているのなら、楽天社債特有の信用リスクも相対的に抑制可能です。
向いていない人の特徴
楽天社債への投資が向いていない人の特徴は下記の通りです。
- 元本割れリスクに抵抗がある
- 短期間で売却して利益を得たい
- 信用格付けが高い商品を求める
- 財務状況や事業リスクを分析できない
- より安定した債券を優先したい
楽天の社債は満期まで保有すれば安定収入が見込めますが、市場価格の変動リスクや楽天グループの信用リスクも伴います。
短期売却を検討していたり元本保証を重視する人にとっては、不向きな投資対象といえるでしょう。
信用格付けがやや低い債券や劣後債もあるため、慎重にリスクを評価したい人には難易度が低くありません。
企業分析に時間を割けないなら、より透明性が高く安定的な国債や地方債を選ぶ方が無難です。
楽天社債は危険?代替投資先
最後に、楽天社債の危険な側面も踏まえて、検討すべき代替投資先をご紹介していきます。
ハイクアインターナショナル

楽天社債よりおすすめできるヘッジファンド1社目は、2026年にベトナム市場への上場を予定している新進気鋭の運用会社「ハイクアインターナショナル」です。
グループ年商25億円を突破し、従業員数500名の規模に成長したベトナム企業への事業融資から利益を得る新しい投資スタイルが、今多くの個人投資家に注目されています。
| 運用会社 | ハイクアインターナショナル |
|---|---|
| 設立 | 令和4年4月27日 |
| 代表者 | 梁 秀哲(ヤンヒデテツ) |
| 所在地 | 〒581-0016 大阪府八尾市八尾木北1-44 |
| 事業内容 | ・海外との輸出入および貿易実務のサポート ・貿易に関する各種事務代行・業務支援 ・国際ビジネス・海外展開に関するコンサルティング ・企業のM&A・事業提携に関する支援・アドバイザリー ・有価証券・事業への投資および資産運用サポート |
| 利回り | 年間12%(固定) |
| 最低投資額 | 500万円 |
| 運用手法 | 関連会社sakuko vietnamへの事業融資 |
| 問い合わせ | 公式サイト |
ハイクアインターナショナルの投資手法は、一般的な投資信託や他のヘッジファンドと比較して相場や市場の影響を受けにくく、リスクを抑えて安定したリターンを実現。
12%固定の利回りで年4回の配当があり、500万円投資すれば年間60万円の収益が見込めるため、定期的な収入を求めるなら最適な投資先です。
運用手数料無料・解約時期も自由と柔軟性も高く、投資初心者に間口が広く開かれています。

Action(アクション)
楽天社債よりおすすめできるヘッジファンド2社目は、設立して間もなく高水準のリターンで多くの投資家から期待を集める「Action(アクション)」です。
数々の外資系証券で30年以上のキャリアがある投資のスペシャリストが代表を務め、分散型投資に大きな強みを持っています。
| 運用会社 | Action(アクション) |
|---|---|
| 設立 | 2023年7月 |
| 代表者 | 古橋弘光 |
| 所在地 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-13−1 虎ノ門40MTビル7階 |
| 事業内容 | ・金融商品取引に関する コンサルティング ・各種コンサルティング |
| 利回り | 12~17.35% (過去実績) |
| 最低投資額 | 500万円 |
| 運用手法 | 成長企業への投資、ファイナンス、Web3事業 |
| 問い合わせ | 公式サイト |
Action(アクション)は、日本国内のバリュー株を主軸に、債券、不動産、Web3事業など幅広い分散投資でリスクを徹底的に管理。
運用責任者の確かな経験と知識に基づく投資戦略を駆使し、各分野の専門性を活かした複合的な運用で安定した高水準のリターンを追求しています。
中長期的な投資戦略や方針など運用のロードマップを明示していて信頼性・透明性は高いですが、運用の手数料と解約時期の縛りがデメリットです。

GFマネジメント

楽天社債よりおすすめできるヘッジファンド3社目は、設立以来圧倒的な成長率と高利回りで数多くの投資家から一目置かれる「GFマネジメント」です。
ファンドマネージャーが手掛ける戦略は短期での収益はもちろん、長期で価値を提供するポテンシャルがあります。
| 運用会社 | GF Management |
|---|---|
| 設立 | 2023年3月20日 |
| 代表者 | 椎名光太朗 |
| 所在地 | 東京都港区芝大門1ー10ー11芝大門センタービル10階 |
| 事業内容 | ・有価証券の保有運用、投資、自己募集 ・各種事業への投資 ・M&Aに関する仲介、斡旋及びアドバイザリー業務 ・経営に関するアドバイザリー業務 ・前各号に附帯又は関連する一切の事業 |
| 利回り | 年間平均リターン29% 2018年開始来の累計277% ※設立前のファンドマネージャー実績 |
| 最低投資額 | 1000万(500万~相談可) |
| 運用手法 | J-prime戦略 |
| 問い合わせ | 公式サイト |
独自の投資戦略「J-prime戦略」では、日本の上場株式から「収益力・成長性」「競合優位性」「巨大な成長産業」のすべてに属する20~25銘柄を厳選して集中投資。
ファンドマネージャーの2018年5月~2023年4月時点での運用実績は+277%(年間平均リターン29%)で、同時期のS&P500や日経平均株価を遥かに上回る成績です。
投資の専門家に運用を任せるため一定の費用が発生するのと、最低投資額が1000万円なので、リスクとリターンを加味して納得した上で出資を検討しましょう。

楽天社債は危険?まとめ
楽天社債は、楽天グループが発行する投資家が企業に資金を貸し付ける金融商品で、満期まで保有すると利息を受け取れる仕組みです。
格付け評価や高利回り、回収順位の低さで危険と言われていますが、近年は海外の投資家から需要が拡大するなど、信用リスクの評価が改善しつつあります。
楽天社債と、楽天社債よりも高い利回りとリスク抑制を実現している代替投資先も上手に活用して、大切な資産を着実に増やしていきましょう。


